以前、お客様からコンプレッサー導入のご相談をいただいた際、メーカーに問い合わせをしていて回答が遅れてしまい、チャンスを逃してしまったんです。いま思えば、お客様は納期を優先されていたのだと思います。
この失敗を機に、お客様が何に困っていて、何を重視されているのかを、常に意識するようになりました。
的確にニーズに応えられるようになるほど、頼りにしていただける場面も増えてきたように感じますね。相談いただく課題の難易度はどんどん上がっていますが、私は壁が高いほどやる気が湧いてくるタイプ(笑)。
自分で調べたり、豊富な知識を持つ社長や、メーカーの担当者さんに相談したりしながら、お客様の課題解決に向けて日々奮闘しています。先日はお客様から、「門奈さんに任せれば安心」と言っていただき、うれしかったですね。
たとえば同じ穴あけ加工を行う場合でも、お客様の扱う素材や、生産設備、職人さんの好みなどによって、合う工具はまったく異なります。そういった一つひとつを、お客様のもとに通って、お話を聞きながら、日々学んでいるところです。お客様の注文状況からヒントをいただくことも多く、「最近いつもの工具を注文いただいていない」となれば、改善提案のチャンス(笑)。何らかの不具合がある可能性があるので、お話を聞きにいき、新たな提案につなげることも少なくありません。お客様は、日々の業務に追われて忙しく、ご自身で調べる時間がないのが現実。そんなお客様に変わって、新しい情報をタイムリーにご紹介することこそ、私たちの役割だと思っています。「こういう情報がほしかったんだ!」「助かった、ありがとう」そんな言葉が、私の原動力になっています。
入社してしばらくした頃、お見積りを依頼されたお客様から「内容がよくわからない!」とお叱りをいただいたんです。学生時代の自分だったら、すぐに投げ出していましたが「これは私が依頼された案件だから最後までやり切りたい」そんな想いで社長や先輩に相談。お客様やメーカーさんにも何度も確認しながら、最終的に納得いただける提案をすることができました。結局、注文にはいたりませんでしたが、このときの経験から、やり切ることの大切さと仕事の面白みがわかった気がします。最近は「こんな工具ある?」とお客様から相談をいただき、ご要望に合わせて、自分で調べて提案することも増えてきました。お客様が使用している機械や環境について、勉強する必要があるので大変ですが、頼りにしていただける分、大きなやりがいを感じています。
もともとは営業事務として入社しましたが、一昨年の秋から営業にも関わるようになりました。これまでもお客様とは電話でお話したり、ご相談対応することはありましたが、現場をご訪問してやりとりするのは初めて。いつもご注文いただいている工具や機器が、どう使われて、どんな不具合や問題があるのかを、自分自身の目で見て理解するとても良い経験になりました。現在は事務業務の傍ら、お客様を訪問し、積極的に提案も行っています。鉄を削る刃先の持ちが悪ければ、削る素材と刃先の相性や耐久性の問題など、さまざまな原因を想定。メーカーや社長にも相談しながら、いくつかの改善策を提案します。同業他社が多いので値引き競争になることもありますが「パール金属さんだから」「近藤さんだから」と言ってくれるお客様を、もっと増やしていきたいですね。